プッシュプル型換気装置とは
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記事更新日 2025年12月19日
「送風装置(空気を送り込む)」と「排気装置(汚れた空気を吸って排出する)」の2つがペアになっている換気装置を「プッシュプル型換気装置」といいます。2つの装置は有害物質の発生源を挟んで向かい合うように設置され、それぞれにダクトを繋いで換気を行います。広い範囲で有害な気体が発生する現場への設置が適しており、例えば自動車・鉄鋼などの塗装や溶接、研磨作業などを行う現場で用いられています。
プッシュプル型換気装置は、有害物質の発散防止に用いられることが法律で定められており、設置・主要な変更を行う場合には、労働基準監督署に届出を行います。そのほか、有機溶剤や特定化学物質などの規制対象における業務でプッシュプル型換気装置を使用するケースについては、「月1回の点検」と「年1回以上の自主検査」を行うことが義務付けられています。
プッシュプル型換気装置にはいくつか種類がありますが、その中のひとつが「開放式」です。このタイプは、広い屋外の一部分においてプッシュプルの気流を作り出す方式で、囲いがない形になっています。
空気の送り出しから吸引の間まで密閉構造がないために、プッシュプルの空気の流れに抗うような風や、空気の流れを妨げるような障害物がある場合にはうまく換気が行えないケースがある点が注意点として挙げられます。
作業エリア全体を壁やキャビンブースで囲い、排気個所以外の空気の出口を塞いで空気の流れを作ることによって有害物質を排出する形を「密閉式」と呼びます。この方式の場合、室外に拡散がしにくい点がメリットですが、作業場全体を覆う形式となり大型になりやすい点と、導入コストが高額になる傾向があるという面もあります。
有害物質の吸引力を高められるため、しっかりと吸引することが必要な物質を取り扱う現場では、この密閉式が向いているといえます。
工場、作業場、研究室などで発生した、有害物質を含んだ空気の換気を行うために用いられます。意図的に空気の流れを作ることによって有害物質を効率よく排出できます。特に塗装を行う空間において使用される例が多く見られます。塗装の現場においては、風量が大きくなってしまう排気方式の場合には仕上がりに影響を与えることが多いといえますが、プッシュプル型換気装置の場合、少ない風量で効率よく換気を行えるため、塗装や溶接の仕上がりへの影響を抑えられます。
上記のように塗装などを行う現場のほか、臭気や有毒なガスが発生する可能性が考えられる場所でも利用されています。
労働安全衛生法は、高度経済成長期に労働災害が多発した背景から1972年に制定され、その後時代に合わせた法改正が行われている法律です。職場における労働者の安全と健康を確保することに加えて、快適に働ける職場環境の形成を目的としています。これらの目的を果たすための施策として、下記の3つを定めています。
こちらの法律においてプッシュプル型換気装置を運用することは、労働者と健康・安全を確保する重要な手段とされています。
有機溶剤中毒予防規則(有機則)は、有機溶剤の安全基準を定めた法令です。有機溶剤とは色材や樹脂などを溶解する性質を持った有機化合物の総称ですが、有機溶剤を吸入したり接触したりすることによって健康被害のおそれがあるため、労働安全衛生法に基づき有機溶剤中毒予防規則が制定されています。
こちらの法令では、指定した有機溶剤を毒性が強いものから順に「第1種有機溶剤」「第2種有機溶剤」「第3種有機溶剤」に区分しています。これらを使用する場合には、有機溶剤中毒予防規則に定められた使用上の義務に従うことが必要です。
プッシュプル型換気装置は、有機溶剤を用いて作業する現場において換気や排気に用いられており、有機溶剤の発散を抑えることによって作業者の健康を守る役割を果たしています。
特定化学物質障害予防規則(特化則)とは、健康被害を引き起こすおそれがある化学物質を使用する労働者の健康を守ることを目的としており、労働安全衛生法に基づいて制定されたものです。
こちらの法令では、対象となる特定化学物質を「第一類物質」「第2類物質」「第3類物質」に分類されています。指定されている物質を使用する事業者は、特定化学物質障害予防規則を守る義務があります。
プッシュプル型換気装置は、上記のような化学物質を扱う作業場において換気や排気に用いられています。
粉じん障害防止規則は、建設現場や工場など、粉じんにさらされる労働者の健康障害防止を目的として、労働安全衛生法に基づいて制定された省令です。こちらの規則では、健康管理のための適切な措置に努めなければならないとされており、設備の基準や性能、自主検査、特別な教育、作業環境の測定、保護具などに関することが規定されています。
プッシュプル型換気装置は、粉じんが発生する作業場において粉じんの飛散を抑えることによって作業者の健康を守る役割を果たしています。
鉛中毒予防規則は、鉛を取り扱う労働者の健康を目的として、労働安全衛生法に基づいて定められた省令です。鉛はさまざまな製品に使用されており、その製造過程で有害物質が発生することもあります。こちらの規則では、設備や管理に係わる措置・義務や作業環境測定・健康管理に関する義務などが規定されています。
こちらの記事では、プッシュプル型換気装置の概要や種類、用途に加えて、プッシュプル型換気装置に関連する法令について紹介しました。有害物質が発生する現場においては、作業者の健康を守るための対策を行うことが非常に重要です。こちらの記事にてプッシュプル型換気装置とはどのようなものなのか、どのようなところで用いられているのかを確認し、作業環境に合わせた製品について比較検討を行ってください。

半導体製造は、日本の地域経済の活性化に大きく貢献する重要な産業です。しかし近年では、原材料価格の高騰や光熱費の増加、さらに円安の影響により、各企業の努力だけでは乗り越えられない厳しい状況が続いています。
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